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腰や膝がつらく、靴下を履くために前かがみになるのが難しいことはありませんか。
ソックスエイドは、椅子に座ったまま靴下を履く動作を助ける補助具です。足先まで手が届きにくい人や、股関節を深く曲げにくい人などに使われています。
ただし、どの商品でも同じように使えるわけではありません。本体の硬さや靴下の取り付けやすさ、ひもの持ちやすさなどに違いがあります。
この記事では、ソックスエイドの使い方と選び方を説明し、特徴の異なる3商品を紹介します。
ソックスエイドとは?靴下を履く動作を助ける自助具
ソックスエイドとは、靴下を本体にかぶせ、ひもを引いて足に装着する道具です。
一般には、日常生活の動作を自分で行うための「自助具」として扱われています。
靴下を履くときには、腰を曲げて足先へ手を伸ばしたり、膝や股関節を深く曲げたりする必要があります。
ソックスエイドを使えば、靴下を取り付けた本体を床へ置き、足を入れてひもを引くことで、深く前かがみになる動作を減らせます。
次のような人に使われることがあります。
- 腰痛などで前かがみになるのがつらい人
- 膝や股関節を深く曲げにくい人
- 足先まで手が届きにくい人
- 股関節や膝関節の手術後で動作に制限がある人
- リウマチや関節炎などで着替えが難しい人
- 妊娠中で前かがみになりにくい人
ソックスエイドは医療機器ではありません。手術後の動作制限や強い痛みがある場合は、使用前に医師や理学療法士、作業療法士などへ確認してください。
ソックスエイドのおすすめ3選|先に結論
今回紹介するのは、メーカーや型番を確認でき、特徴の違いを比較しやすい3商品です。
実際に使用した評価ではなく、メーカー公式情報や販売情報をもとに、形状・材質・重量・手入れ方法などを比較しています。
靴下の付け外しやすさを重視するなら
アビリティーズ・ケアネット ソックスエイド 先割れタイプ L32720
先端が3つに分かれた形で、靴下への抜き差しをしやすくした商品です。
軽さとひもの持ちやすさを重視するなら
プロト・ワン 靴下エイド 2-30
重量は70gで、ひもの先端が輪になっています。指を掛けて引きたい人に向く形です。
柔らかさと収納のしやすさを重視するなら
日進ゴム 自力で履けルンです!NS-001-G
柔らかいEVA素材を使用したタイプです。曲げて収納でき、洗濯にも対応しています。
ソックスエイドの選び方
ソックスエイドは、本体が軽いかどうかだけで選ぶものではありません。
靴下を本体にかぶせる準備ができるか、ひもを持って引けるかまで確認することが大切です。
靴下を取り付けやすい形を選ぶ
ソックスエイドを使う前には、本体へ靴下をかぶせる作業が必要です。
靴下の口を広げる力や、靴下を本体の奥までかぶせる動作が必要になるため、手指の力が弱い人には難しい場合があります。
先端が分かれている商品や、外側に靴下が滑り落ちにくい布を使用した商品は、付け外しのしやすさを考えた構造です。
硬いタイプと柔らかいタイプの違いを確認する
板状の芯が入ったタイプは、形を保ちやすく、床へ置いたときに足を入れる場所が分かりやすいのが特徴です。
一方、靴下を取り付ける際には、本体を丸める力が必要になることがあります。
柔らかいタイプは、曲げて収納しやすいのが利点です。ただし、柔らかいぶん、靴下を取り付けるときに形を保ちにくい可能性があります。
ひもに指を掛けやすいか確認する
一般的なソックスエイドは、左右のひもを引いて靴下を足へ通します。
ひもを強く握り続けるのが難しい人には、先端が輪になっている商品が候補になります。
輪に指を通せるため、細いひもを握るだけの形よりも持ち方を工夫しやすくなります。
使いたい靴下に対応しているか確認する
一般的な靴下と、締め付けの強い着圧ソックスでは、履くときに必要な力が異なります。
着圧ソックスに使いたい場合は、メーカーが対応を明記している商品を選びましょう。
今回紹介する商品のうち、アビリティーズのL32720は、18mmHg以下の軽度の弾力性ストッキングに使えると案内されています。
太ももや腰まであるストッキングではなく、ソックスタイプを想定した商品です。
手入れと収納のしやすさも確認する
足元で使う道具なので、汚れたときに洗えるかどうかも確認しておきたいところです。
プロト・ワンの2-30は手洗いに対応しています。日進ゴムのNS-001-Gも洗濯可能と案内されています。
旅行や入院時に持ち運ぶ場合は、曲げて収納できるか、本体がかさばらないかも選択のポイントになります。
ソックスエイドおすすめ3商品の詳しい説明
アビリティーズ・ケアネット ソックスエイド 先割れタイプ L32720
靴下への抜き差しのしやすさを重視する人に向く商品です。
本体の先端が3つに分かれた「先割れタイプ」になっています。
メーカーは、先割れ構造によって、靴下へ本体を抜き差ししやすいと説明しています。
本体の内側には足が滑りやすい布、外側には靴下がずれにくい布が使われています。
- 全長:23cm
- ひもの長さ:約70cm
- 重量:約100g
- 本体材質:ポリプロピレン
- 18mmHg以下の軽度の弾力性ストッキングに対応
一般的な靴下だけでなく、軽度の弾力性ストッキングにも使いたい人には有力な候補です。
一方、本体を丸めて靴下をかぶせるため、手指の力が弱い場合は準備に手間取る可能性があります。
プロト・ワン 靴下エイド 2-30
本体の軽さと、ひもの持ちやすさを重視する人に向く商品です。
内側には滑りやすいナイロン地が張られ、足を入れやすい構造になっています。
外側はタオル状の布で覆われており、取り付けた靴下が滑り落ちにくいように工夫されています。
ひもの先端が輪になっている点も特徴です。細いひもを強く握るのではなく、輪へ指を掛けて引けます。
- 本体の長さ:23cm
- ひもの長さ:約70cm
- 重量:70g
- 芯の材質:プラスチック
- 手洗い可能
今回紹介する3商品の中では、メーカー公表重量が軽い商品です。
ただし、着圧ソックスへの対応はメーカー公式ページに記載されていません。締め付けの強い靴下に使う場合は、販売店やメーカーへ確認してください。
日進ゴム 自力で履けルンです!NS-001-G
本体の柔らかさと、収納のしやすさを重視する人に向く商品です。
靴のインソール技術を生かした、柔らかいEVA素材が使われています。
板状の硬いソックスエイドとは異なり、曲げて小さく収納しやすいのが特徴です。
- 型番:NS-001-G
- サイズ:フリー
- 本体材質:EVA
- 外布:綿、ポリエステルなど
- 洗濯可能
- 曲げて収納可能
旅行先や入院先などへ持ち運ぶことを考えている人にも検討しやすい商品です。
一方、柔らかい本体は、硬い板状の商品よりも、靴下を取り付ける際に形を保ちにくい可能性があります。
着圧ソックスへの対応も確認できないため、基本的には一般的な靴下へ使う商品として考えたほうがよいでしょう。
ソックスエイドの基本的な使い方
商品によって細かな手順は異なりますが、一般的には次の流れで使用します。
- 背もたれのある安定した椅子に座ります。
- ソックスエイドの本体を丸めます。
- 靴下の履き口を広げ、本体へかぶせます。
- 靴下のつま先部分が本体の先端に合っているか確認します。
- 本体を足元の床へ置きます。
- 靴下の中へつま先をゆっくり入れます。
- 左右のひもを同じくらいの力で引きます。
- かかとまで靴下が入ったら、本体を上へ引き抜きます。
- 靴下のたるみや、かかとの位置を手で整えます。
最初から締め付けの強い靴下を使うより、口が広く伸びやすい靴下で練習すると、動作を確認しやすくなります。
必ず椅子に座って使いましょう。立ったまま足元へ器具を置くと、姿勢を崩すおそれがあります。
ソックスエイドがうまく使えないときの確認点
ソックスエイドを使っても靴下が途中で外れたり、かかとまで入らなかったりすることがあります。
靴下を本体の奥までかぶせているか
靴下の履き口だけを浅く引っ掛けると、ひもを引いたときに外れやすくなります。
靴下のかかと部分を確認しながら、本体へ十分にかぶせてください。
靴下の向きが合っているか
靴下のかかと部分が本体の裏側へ来るように取り付けます。
向きがずれていると、つま先は入っても、かかとの位置が合わなくなります。
左右のひもを均等に引いているか
片側のひもだけを強く引くと、本体が傾き、靴下が外れやすくなります。
左右を同時に、ゆっくり引くことが基本です。
靴下の口が狭すぎないか
履き口が狭い靴下や、生地がほとんど伸びない靴下は、本体へかぶせにくいことがあります。
短いくるぶし丈の靴下も、本体へかぶせられる部分が少なく、外れやすい場合があります。
ソックスエイドが向いている人・使いにくい人
ソックスエイドは便利な道具ですが、靴下を履く作業が完全に不要になるわけではありません。
ソックスエイドが向いている人
- 前かがみになるのがつらい人
- 足先まで手が届きにくい人
- 安定した姿勢で椅子に座れる人
- ひもを持って手前へ引ける人
- 靴下を本体へ取り付ける動作ができる人
- できる範囲の着替えを自分で行いたい人
ソックスエイドが使いにくい可能性がある人
- 椅子に安定して座ることが難しい人
- 靴下の履き口を広げることが難しい人
- ひもを持ったり引いたりする動作が難しい人
- 足に傷や腫れ、強い痛みがある人
- 足の感覚が弱く、靴下のずれに気づきにくい人
- 医師から股関節や膝の動きを制限されている人
高齢の親へ贈る場合は、商品を渡すだけでなく、靴下を取り付けるところから一緒に試してみることが大切です。
本人だけで準備できるか、ひもを引けるか、使用後に本体を抜けるかまで確認しましょう。
ソックスエイドは福祉用具?介護保険は使える?
ソックスエイドは、日常生活の動作を補う自助具であり、介護用品や福祉用具として販売されています。
ただし、福祉用具と呼ばれる商品が、すべて介護保険の対象になるわけではありません。
ソックスエイドは、現在の介護保険における福祉用具貸与や特定福祉用具販売の対象品目には含まれていません。
そのため、通常は自己負担で購入することになります。
自治体独自の助成制度や日常生活用具の給付については、地域によって扱いが異なる可能性があります。
利用できる制度がないか確認したい場合は、市区町村の介護保険担当窓口や福祉担当窓口、担当のケアマネジャーへ相談してください。
ソックスエイドについてのよくある質問
五本指靴下にも使えますか?
五本指靴下は、足の指を一本ずつ正しい位置へ入れる必要があります。
一般的なソックスエイドでは指先の位置を細かく調整しにくいため、通常の靴下よりも使いにくいと考えられます。
五本指靴下への対応をメーカーが明記していない場合は、一般的な靴下を選んだほうが使いやすいでしょう。
着圧ソックスにも使えますか?
着圧の強さや商品の形によって異なります。
アビリティーズのL32720は、18mmHg以下の軽度の弾力性ストッキングに対応しています。
それより締め付けが強い商品や、太ももまであるタイプへ使用することは想定されていません。
治療目的の弾力性ストッキングを使用している人は、医師や専門職へ確認してください。
片手でも使えますか?
片手が不自由な人を対象に含めている商品もあります。
ただし、片手だけで靴下を本体へかぶせ、床へ置き、ひもを引くには練習が必要になる場合があります。
身体の状態によって使いやすい形が異なるため、作業療法士などに相談できる場合は、実際の動作を見てもらうと安心です。
靴下を脱ぐときにも使えますか?
今回紹介した3商品は、基本的に靴下を履く動作を補助する商品です。
靴下を脱ぐ動作も難しい場合は、長い柄で靴下の履き口を押し下げる専用の補助具や、リーチャーなどを検討してください。
ソックスエイドは手作りできますか?
クリアファイルや柔らかいプラスチック板、ひもなどを使って手作りする方法もあります。
ただし、切り口が鋭いと手や足を傷つけるおそれがあります。ひもが抜けたり、本体が割れたりしないかも確認が必要です。
毎日使用する人や、高齢の親へ渡す場合は、布で覆われた市販品も比較したうえで選びましょう。
まとめ|使う人が準備から操作できる商品を選ぶ
ソックスエイドは、前かがみになる動作を減らし、椅子に座ったまま靴下を履くのを助ける自助具です。
今回紹介した3商品は、次のように選べます。
- 靴下への抜き差しや着圧ソックスへの対応を重視:アビリティーズ L32720
- 軽さとひもの持ちやすさを重視:プロト・ワン 2-30
- 柔らかさと収納のしやすさを重視:日進ゴム NS-001-G
高齢者向けに選ぶ場合は、商品の重さだけでなく、靴下を本体へ取り付けられるか、ひもを引けるかまで確認しましょう。
本人が準備から片付けまで行える商品を選ぶことが、毎日の使いやすさにつながります。

